バックパックキャンプの冬キャンプで使用したい暖房について「ヒーターアタッチメントはどうか?」という議論をしようと思います。
もくじ
ヒーターアタッチメント??
「ってゆうかヒーターアタッチメントって何??」という質問があるかもしれないので説明します。
ヒーターアタッチメントとはバーナーの上に乗っけて温め、遠赤外線を飛ばして暖房にするという、暖房器具のこと。遠赤外線は誰もが見たことがあるはず。遠赤外線ストーブの前に出ると暖かいのは遠赤外線が飛んでいるから。そして、遠赤外線は焚き火中に見ることができる、熾火にもあります。
要するに遠赤外線を飛ばす暖房器具ってことね。
ヒーターアタッチメントはバックパックキャンプと相性良い。
ヒーターアタッチメントはバックパックキャンプと相性良いんです。
バックパックキャンプと相性が良いということは、自転車キャンプや登山でも使用ができると思います。
軽量かつコンパクト
私はコールマンの遠赤ヒーターアタッチメントを使用しておりますが、重量はたったの100g。
そして、大きさが6㎝×φ8.6㎝で、めちゃめちゃコンパクトですよね。収納方法はクッカーの中にスタッキング。それでもまだ余裕があるので、ライター等の細かいギアも一緒に収納できちゃいます。
シングルバーナーに置くだけ
使用方法がめっちゃシンプル。シングルバーナーを点火させてゴトクに置くだけです。
この手軽さがバックパックキャンプでは凄く嬉しいですよね。ヒーターアタッチメントにはゴトクに置いた時にずれにくくするためのスリットが用意されていますので安心。
そのまま調理も可能!
ヒーターアタッチメントの上にケトル等を置いておくとお湯を沸かすことができます。ヒーターアタッチメントは熱源を無駄にせず、暖房を使用しながらの調理ができるんですね。
ヒーターアタッチメントってどれくらい暖かいの??
私は実際に冬キャンプや雪中キャンプでヒーターアタッチメントを使用してきました。
ツーリングドームテント内がポカポカ
ヒーターアタッチメントを使用している時は2〜3人用のツーリングドームテント内がポカポカになります。
もちろん、バックパックでキャンプするようなソロ用テントでも余裕でポカポカになるので、快適なキャンプができます。
暖かいのはヒーターアタッチメントの上!
ヒーターアタッチメントに手をかざしてみると上がめちゃめちゃ暖かい。
真横で手をかざしても、暖かいけど、飛距離があんまりないですね。やはり遠赤外線をたくさん反射させて、横に飛ばさないとダメなようですね。
なので、外での使用はあんまり役に立ちませんでした。暖かい空気は全部大自然にとられてしまいます。泣
ヒーターアタッチメントは結構マジで危ない!
ここからは要注意事項。
手軽な使用方法と手軽な金額なので、扱い時に油断しがちなヒーターアタッチメント。実はマジで危ないギアなんです。
ガス缶が爆発する危険!
赤くなったヒーターアタッチメントの下はかなり熱くなります。そして、シングルバーナーの上で加熱し続けると、そのうちガス缶が爆発する可能性があります。テントは燃えて、あなたも燃えてしまうかもしれません。
放置は厳禁。トイレに行く時などの離れる時は必ず消しましょう。
一酸化炭素中毒の危険!
スカート付きのテントでペンチレーション閉じて使用すれば、間違いなく一酸化炭素中毒でゲームオーバーです。
必ず、テント内に下から上への空気の通り道を作りましょう。また、テントの扉を開けるなら開けるで、留めておかないと、ひらひら〜とストーブに扉を溶かされる恐れもあるので、注意!
大火傷の危険!
触れば当然大火傷です。
簡単に言うと、焚き火の中に素手で手を突っ込むようなもんです。赤くなっている時は絶対に触らないようにしましょう。もし、動かす場合はS時フック等が付属していますので、使用します。
使えるシングルバーナーはかなり限られる!
実はヒーターアタッチメントが使用できるガスバーナーはかなり限られています。
「俺はどうしてもこのシングルバーナーを使いたいんだ!!」と意地を張って使用すれば、間違いなく大怪我します。絶対に守るようにしましょう。
コールマンの「スポーツスター」
コールマンの遠赤ヒーターアタッチメントはスポーツスターとの抱き合わせを推奨しております。ただし、バックパックキャンプにはスポーツスターは重たい。
セパレート型のバーナー
ガス缶と熱源を離すことができる、セパレート型のバーナーがおすすめ。ガス缶が熱々になれなければ大丈夫なので、セパレート型のバーナーを使用がするのが1番安全かと思われます。
遮熱板を付ける
シングルバーナーだと使用は難しいと思われましたが、遮熱板を付けることで使用ができます。紹介したのはイワタニのジュニアコンパクトバーナー専用ですが、SOTOのレギュレーターも専用の遮熱板があるので使用可能。
私はウインドマスターを使用。
いきなりルール破りで申し訳ないですが、私はウインドマスターで遠赤ヒーターアタッチメントを使用しております。
バーナー本体に、ある程度の長さがあるので、弱火で使用すれば、継続して暖房を効かせることができます。もちろん火力マックスにすると、アッツアツになって火力調整のツマミすら触れなくなりますので、十分な注意をした上での使用です。
ギガパワーストーブはダメだった。
この知識が役にたつかわかりませんが、スノーピークの「ギガパワーストーブ」にヒーターアタッチメントを乗せると、弱火にしても、ガス缶が熱くなってしまい、危険を感じました。
ヒーターアタッチメント!こんな種類!
どんなヒーターアタッチメントがあるのか見ていきましょう。
コールマン「遠赤ヒーターアタッチメント」
昔からずっとあるヒーターアタッチメントで、使用レビューも多い。私も使用しているヒーターアタッチメントです。重量は100gで大きさは6㎝×8.6㎝。収納に便利なサイズ感です。
BRS「遠赤ヒーターアタッチメント」
完全にコールマンのパクリじゃないかと思うかもしれませんが、重量は141gなので、コールマンより41g重たいんです。そしてサイズも6㎝×φ9.2㎝なのでコールマンよりも大きいんですね。
caffmo「遠赤外線ヒーターアタッチメント」
いろんな所がこれと同じような物を販売していますね。重量が375gでサイズが14.7㎝×φ12㎝とやや大きめです。その分全体を赤くするのには火力と燃料が必要になるでしょう。
SOLATITANIUM GEAR「Super heater/スーパーヒーター 」
ウルトラライトな焚き火台で有名なソラチタニウムのヒーターアタッチメント「スーパーヒーター」。重量はなんと45g。
使用するバーナーはジェットボイルを推奨していますが、コンパクトなBRSのバーナーの上での使用も可能。目で楽しみ、温まることができる冬キャンプの暖房ですね。ただ、そう簡単には手に入らない。。。。
Wabee-Sabee「Hot Candy Heater」
Wabee-Sabeeという粋な名前のガレージブランドのヒーターアタッチメントは「ホットキャンディヒーター」と、商品名もセンス抜群。別に使わなくてもテーブルに飾りたくなるデザインが素晴らしいですよね。重量は38g!
ただ、こちらもなかなか手に入りません。
Wabee-Sabee「Baby Candy Heater」
こちらもWabee-Sabeeのヒーターアタッチメントで、「ベイビーキャンディ」。なんとSOTOのウインドマスター専用のヒーターアタッチメント。ウインドマスターの風にも負けないスペックを生かした、風に強いストーブと言うことですね。重量はなんと21g!!
ただ、こちらもなかなか手に入りません。
まとめ:ヒーターアタッチメントは技量を試される暖房
結果的にバックパックキャンプでヒーターアタッチメントを使用するかどうかなんですが、ガスバーナーも限られてくるし、危なげなので私は実はあまり使わなくなりました。
ただ、普段セパレート式のバーナーを使用されている方なら、比較的安心して使用できますし、暖かまりつつ、効率よく燃料も使えるのでおすすめしたいなと思いました。
大きな危険も伴うギアなので、十分に注意して使用しましょう!
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