もくじ
重さの概念
キャンプではあんまり浸透してはいないけど、登山になるとこの概念は浸透していて、「ベースウェイト」や「ライトウェイト」「トラディショナル」そして「ウルトラライト」という用語があります。
それは勿論背中で荷物を担ぐ重量の事を指してはいるんですが、では何を思ってそんな用語を付けて差別化しているのでしょうか??
装備によって大きく変わるザックの重量
ウルトラライト自体が日本で浸透し始めたのはここ10年での話なのです。
しかし、それまでは皆さんザック自体にもそれなりの重量があるものを背負っていたし、十分すぎるくらいの食料や、嵐が来ても飛ばされないくらいのしっかりとしたダブルウォールのテント、ゴツゴツしたゴアテックスのレインウェア、電車の中で暇しない為の少し分厚い本等。たくさんの重量がかさむものを持って行っていたと思います。
しかし、今や日本には「登山」をする人だけではなく、「低山ハイク」「トレイルランニング」をする人がたくさんいますし、それに見合った軽量化したアイテムが続々と登場しています。
なので、結果的には重量の幅が格段に広がったんですよね。
差別化
重量によってウルトラライトやライトウェイト等の差別化を測る事で何が起こるのか??
それは、アメリカのスルーハイカーの間で「どれくらいの重量ならより快適に歩くことができるだろうか??」という話し合いの元で、
〇〇㎏=「やや快適!」
△△㎏=「最高!」
ってな感じで位置づけれられたものなのであります。
それによって私たちは「もっと快適にしよう!」という一つの目安となるものを見つけたし、「改善点はまだたくさんある!」と山を歩くことに対して更に面白さを見出せるようになったのではないかと思います。
用語の説明
では、それらの用語の説明をしようと思います。
ベースウェイト
端的に言うと「ザックから消耗品を抜いた後の重量の測り方」ですね。
全てのパッキングの中から、「水」や「食料」や「燃料」等の消耗品を覗いた重量をベースウェイトと言います。消耗品なので、「日焼け止め」や「ティッシュ」「常用薬」等も対象になります。
アメリカのスルーハイカー達の間では行動中にトレイルタウン等で消耗品の補給をしますから、それが1週間ごとだとしたら、日によって重量が変わりますよね?
だから「ベースウェイト」というような概念ができたと思われます。
パックウェイト
「ザックひっくるめたすべての重量の測り方」です。
日本でもこの測り方をする人は多く、確か私が元々いた山屋でもこの測り方でしたね。
行動中に重量の変化の激しいスルーハイカーさん達にはちょっと分かり辛い測り方ですよね。
日本では山に入ったら山に籠っちゃうので、途中で補給するって考え方はあまり無いのかも。
スキンアウト
「パックウェイト+自分が着用している服や帽子、ポケットの中までの重量の測り方」です。
つまり自分の体重以外全てですね。
ん~面白いけど、ここまで来るといよいよなんだかよく分からない。(笑)
ウルトラライトは??
そうそう、ウルトラライトですよね。
ウルトラライトはベースウェイトの測り方で分類される重量の1つ。
- トラディショナル:17㎏~
- ライトウェイト:8~9㎏
- ウルトラライト:4~5㎏
- サブ ウルトラライト:2~3㎏
と分類されています。(重量はあくまで目安。)
もう一度言っておくとこの重量はベースウェイトの測り方なので、水や食料や燃料などの消耗品を除いた時のザックの重量になります。
「ベースウェイト:Base Weight」,「パックウェイト:Pack Weight」,「スキンアウト:Skin Out」,「トラディショナル:Traditional」,「ライトウェイト:Light Weight」,「ウルトラライト:Ultra Light」,「サブ ウルトラライト:Sub-Ultra Light」
あなたはどこに位置しますか??
ちょっと長い説明にはなってしまいましたが、あなたのザックはベースウェイトで測ると「ウルトラライト」になってますか??
勿論、重量が何キログラムだろうと全然関係ないし、くだらないと言えばくだらないのかもしれないですけど、ちょっとあると面白いですよね。
「俺今日ウルトラライト!」
「あ~俺今日ライトウェイトだわ。」
みたいな会話があっても良いかなと思っています。
是非、自分のベースウェイトを知って皆に教えてやりましょう!
只今ランキング上位にチャレンジ中!No.1になるぞー!!