みなさんこんにちは!MINIMA CREWのutです。
ULを意識しながらハイキングを楽しんでいます!
今回は、ULハイキングに欠かせない道具であるスリーピングマットについて紹介していきます。
ハイキングでとても重要な『睡眠』の1ピースであるマット、ULハイキングに適したタイプとおススメマットについて見ていきますよ!
もくじ
スリーピングマットとは
スリーピングマットは、名前の通り寝る(睡眠をとる)ためのマットです。
その基本的な役割は地面から伝わる冷気を遮断することにあり、安眠の手助けをしてくれるのです。
スリーピングマットの種類
スリーピングマットにはいくつか種類があります。それぞれの特徴について見てみましょう。
エアーマット
エアーマットはその名の通り、空気を封入し使用するマット。
収納時は軽量でコンパクトになるため、パッキングや持ち運びにとても便利です。膨らます手間があるものの、マットの種類の中で一番保温性と収納性能のバランスが優れていると思っていいです。
ただ、尖った岩に擦りつけたり経年劣化によるパンクで使えなくなってしまう事があり、そうなると使い物にならなくなります。
諸刃の剣感!笑
インフレータブルマット
エアーマットと同じく空気を封入して使用しますが、その構造は似て非なるものです。
マット内部にウレタンフォームが入っており、バルブ(空気の出入口)を開けるとウレタンが空気を取り込み自動で膨張します。収納時はウレタンも多少収縮するので、比較的コンパクトになります。
あんまりULでは選ばれないよね〜!
クローズドセルマット
ロールマットと呼ばれたり、ジャバラマットと呼ばれたり、ウレタンマットと呼ばれたりしていて、それらの総称が「クローズドセルマット」になります。
発泡素材(ポリエチレン等)を使用したマットで、空気を必要しないため膨らます手間が無いため、3つのマットの中でも一番素早く設営撤収が可能。
また、パンクの恐れが無いので確実にずっと使えるし、比較的安価なので「絶対に買い替えない!」と心に決めてる方には最適な選択肢かと思います。
ただ、寝心地は3種類の中で一番良くないし、形が決まっていて体積も大きいため嵩張るという、非常に悔しい難点があります。
ULならクローズドセルマットだ!
私はクローズドセルマットを使っています。
なぜなら、ULハイキングにおいて最強の使い心地だからです。
一般的なバックパッキングに関して言えば、コンパクトなエアーマットや断熱性の高いインフレータブルマットが選ばれがちでしょう。
しかし、『UL』パッキングに最も適しているマットを決めるのであれば、それは絶対的にクローズドセルマットだと言えます。
ここでは、その理由について見ていきましょう。
※本記事におけるクローズドセルマットは、キャプテンスタッグやサーマレストに代表されるジャバラ状の折り畳み式マットではなく、とりわけUL系で馴染みのあるウレタンフォームのマットとして考えています。
理由①:フレームになる!
ULパッキングにおけるマットの重要な役割として『ULバックパックのフレーム機能』が挙げられます。
大抵のULバックパックは軽量化のためにフレーム・背面パッドが備わってないです。
そこで登場するのがクローズドセルマット。
筒状にマットを巻いてバックパックの外枠に収めれば簡易的なフレームの代わりになりますし、厚みが小さいウレタンマットであれば、何度か折り曲げて板状にすることで背面パッドとして使用できます。
理由②:早い!
使用時のスピード感もクローズドセルマットの大きなメリットでしょう。
エアーマットは小さな収納サイズから空気を注入して使用時のサイズに膨らませる必要があるので、余計な時間と労力がかかってしまいます。
それに対して、クローズドセルマットはバックパックから取り出した瞬間に使えます。手を加えることなくすぐに使用できるので、何度も使用しているとこの楽さが病みつきになります・・・ぐへへ・・・
理由③:自在にカスタムできる!
クローズドセルマットはウレタンフォームでできているため、自分で好みの長さにカットして調整することができます。
自分の体型やパッキングしやすい理想のサイズにすることで、余計な面積を取り除きちょっとした軽量化にもつながります。
また、岩場・砂利の上で雑に座布団として使用しても多少の傷や凹みが生じるだけで長く使用することができますし、比較的安価なので、買い替えのハードルも低く楽に使うことができます。
エアーマットじゃないの??
軽量コンパクトで選ぶなら、エアーマット一択じゃないの??
と思われる方も少なくないと思います。
クローズドセルマットのメリットばかりを説明しましたが、逆にエアーマットはULパッキングに適していないのでしょうか。
結論としては、僕は適切ではないと考えています。
理由は2つ、『耐久性』と『実用性』です。
耐久性とはパンクのこと。
容易に想像できるかもしれませんが、エアーマットは生地が破損しパンクした時点でアウトです。
パッチなどを使用して応急処置はできますが、使用する地面の状況(石・砂利や鋭利な破片など)に気を遣わなければいけませんし、空気注入用のバルブに不具合が起きれば一瞬で機能を失ってしまいます。
実用性に関しては速さです。
エアーマットは使用する度に空気を注入し収納時には内部の空気を抜き切らなければいけません。
たかが数分の作業ですがULハイキングにおいてその時間と手間は省略したい刹那です。
以上を踏まえると、ULパッキングにおける最適なマットとしてクローズドセルマットに軍配が上がるのも頷けるのではないでしょうか。
クローズドセルマットおすすめ5選!
ULパッキングにおける最適なクローズドセルマットを探すために、5種類のマットを比較して違いをみていきましょう。
下記の対照表にそれぞれのマットの簡単な情報についてまとめてみました!
山と道 ULPad15+ 113g
国内のUL系アウトドアブランドの一角を担う『山と道』より、UL Pad 15+をご紹介。
素材は断熱性の高いXLPE(架橋ポリエチレン)フォームを使用しており、13mmの厚みでR値は2.0(山と道HP参照)を誇り、一般的に0℃までの気温で使えるマットになります。(個人差あり)
また、長さを3種類(100cm/175cm/200cm)から選べるので、自分の身長や用途に合ったサイズを選んでみましょう。
13mmの厚みがあるので、筒状フレームとしてULバックパックに装備する用途に適しています。
山と道 Minimalist Pad 53g
『山と道』からもう一つ、Minimalist Padをピックアップしました。
UL Pad 15+よりも軽量でコンパクトなマットとして誕生したのがこのMinimalist Padになります。
素材はUL Padと同じくXLPEフォームで、厚さ5mmにも関わらずR値0.7(山と道HP参照)という断熱性能を誇り、一般的には15℃程度までなら使えるかと思います。
5mmの薄さと軽さは抜群の使用感でパッキングの邪魔になりません。
EVERNEW Trail mat 100 180g
国内アウトドアメーカーで様々な道具を製作している『EVERNEW』より、Trail Mat 100をご紹介します。
幅50cmで厚み9mm、長さは100cm/180cmの2種類と絶妙なサイズ感で、軽さと硬さ・耐久性を持ったハイブリットな1枚です。
購入時には収納に便利な専用のバンドが付いてくるのも嬉しいポイント。
EVERNEW FP Mat 100 130g
『EVERNEW』からももう一つ、FP Mat 100を採用しました。
サイズは長辺が100cmと125cmの2種類。25cmごとに折り目がついており、25cm×50cmのサイズに折り畳んで収納することができます。
また、硬めの素材なので背面パッドとしても優秀です。
PDCA gear フィルムマット 43g
登山のハウツーをメインにYoutube・Twitterで情報発信をされている『PDCA ごとうへい』さんが自身のウェブショップ『PDCA gear』で販売を行っているフィルムマットをチョイスしてみました。
厚さは3mmしかなく、ごとうへいさん自身もエアーマット保護用の下敷きとして使用することを想定しているとコメントしています。軽さと薄さに特化したウレタンマットの限界値だといえるでしょう。
ハイカー別、マットの選択肢は?
5種類のマットをご紹介しましたが、気になるマットはありましたか??
どのマットを選べばいいのか分からない・・という方は下記を参考に選んでみてください!!(カッコ内は独断です)
- 耐久性と軽さを両立したいあなたは・・・Trail mat(無難なULマットが欲しいハイカー向け)
- パッキング性能と耐久性が欲しいあなたは・・・FP Mat(少し高価でも軽さとR値が欲しいハイカー向け)
- 高い断熱性能と耐久性が欲しいあなたは・・・UL Pad 15+(タフなULマットを探しているハイカー向け)
- 断熱性能と軽さが欲しいあなたは・・・Minimalist Pad(快適かつカリカリに軽くしたいハイカー向け)
- 最強のコンパクト性と自然との調和が欲しいあなたは・・・フィルムマット(冬でも短パンで寝る脳筋ハイカー向け)
まとめ:決めるのはあなた!!
クローズドセルがおすすめで、更にULで行くならこの5つ!という流れで紹介させて頂きました。
ただ、結局自分自身の鍛え方でも選ぶマットは変わります。(私は零下の環境でも3mmのフィルムマットを使いますからね・・・。)
今回の記事では寒さ・底冷え等について言及していませんが、寒さの感じ方は人それぞれで感覚的な問題ですので実際に試していただければと思います。(僕はフィルムマットで-10℃までは底冷えを感じませんが、知り合いは0℃以上でないと耐えられないと言っていたので・・・)
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