皆さんこんにちは!CAMPたかにぃです!
今回私が皆さんに提案したい旅。それは「南房総自転車キャンプで一周(2泊3日)」です。
走行距離約130kmを2泊3日かけて周る旅で、サイクリングとキャンプは南房総を満喫するのに最高のツールでした。
その内容を皆さんにご紹介したいと思います。
もくじ
東京湾フェリーに乗る旅の始まり
今回の旅の始まりはフェリーに乗るところから。
神奈川県に住む私は久里浜港から東京湾フェリーで南房総の金谷港に行くことに決めました。
バイクパッキングシステムで私の愛車のロードバイクにキャンプ道具を積載させたまま、フェリーに乗り込みます。
バイクパッキングをしたまま、フェリーの乗組員さんに丁寧に自転車を固定してもらえるので、バイクパッキングシステムを外さなくても大丈夫。
自転車に傷が付かないように緩衝材を巻いてもらったりと、ご親切でしたね。
自転車を預け終わったら甲板に出て、海を眺めていました。
離れていく久里浜港を見ていると「いよいよスタートだな!」と旅の始まりを感じます。
東京湾フェリーでのスタートを選択して正解でした。なんだか島や異国の地にでも行くような気持ちになります。
金谷エリア
そして40分程度で南房総の金谷港に到着。
南房総上陸ですね!
金谷港のすぐ側には早速ご当地を感じれるような魚の天日干しを見ることができたり、海鮮丼屋さんもありました。
潮の香りと魚の香りで「南伊豆に来た!」という、ちょっぴり非現実的な気持ちにさせてくれます。
海を傍らに自転車を走らせます。
ポカポカ温かい日差しに、涼しい海風。思わず「良い季節になったなぁ〜!」と独り言。
真冬や真夏は確かに文明の力を借りて車で行くのが効率的だったりするけど、こういうちょっとでも外気を感じていたい季節には自転車がベストですね。
鋸南エリア
地魚を頂く!「栄丸」
私はいかにも観光地なグルメよりもローカル感溢れるグルメの方が好き。
というわけでちょっと小道に入って選んだのが「栄丸」でした。
鯛とイカの煮付けに刺し身の盛り合わせ。そしてご飯にお味噌汁といった定食です。
地魚を使った定食はとても美味しくて、量も十分!お腹いっぱいになりました!
富浦エリア
枇杷菓子をお土産に!「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」
そこから1時間ちょっと走ると富浦に入ります。
富浦では枇杷倶楽部が有名。「枇杷のお菓子でもキャンプ場買って行こう」ってことで入りました。
枇杷のお菓子がいーーぱい置いてありました。
枇杷のジャムに枇杷カレー、グミやバームクーヘンもあって、迷っちゃいますね。笑
館山エリア
いよいよ南房総の観光地でも有名な館山エリアに入りました。
海と館山の街、そして山々が見えてとても雰囲気のある街ですね。
じっくり観光したいところですが、到着が遅かったのもあって、少しだけ寄り道しつつそのままキャンプ場に向かいました。
館山観光に最適なキャンプ地「人魚の湯オートキャンプ場」
本日宿泊する場所として決めていたのが「人魚の湯オートキャンプ場」。
館山の街のすぐ側にあるキャンプ場なので、キャンプ地に到着した後でも気軽に館山をサイクリングすることができるので非常に便利ですね。
今日は到着が遅かったのもあって、テントを設営して早々にビールを開けちゃいました。
いやぁ〜自転車旅の最中のビールってどうしてこんなに美味しいんでしょうね?
キャンプ場で薪も購入できたので焚き火台で焚き火も楽しんでおります。
焚き火と愛車のロードバイクとご当地のびわジュースを眺めつつ、暗くなるまで外でだらだらお酒タイムしておりましたね。
温泉も夕食も!「里見の湯」
焚き火もひとしきり楽しんだらお風呂に入ります。「里見の湯」という地元の人も入りにくるお風呂屋さん。
地魚たっぷりの海鮮丼を食べました。
可愛らしい盛り付けをされている海鮮丼。とっても美味しかったです。
気になる温泉の方は広くて充実した綺麗なお風呂でした。
サウナ後の外気浴を寝湯で楽しむ事ができるので、自転車で疲れた身体も完全に回復しましたね。
身体ポカポカすっきりしながらキャンプ場に帰宅。また焚き火します。
この日は天気も良かったので星が綺麗に見えました。
本当に一日だった!明日も楽しみ!おやすみなさい!
DAY2
2日目の始まり
朝焼けの海が見たかったのでもそもそ起きて海に出ました。
キャンプの良いところって最も自然に近しい場所にあるから、その土地の自然も気軽に感じれるところですよね。
昨日のバームクーヘンをまだ食べて無かったので、今日はコーヒーとバームクーヘンが朝ごはん。
キャンプ場ではゴミも引き取ってもらえるので、ゴミをまとめてテントも撤収。
DAY2スタートです!
南房総フワラーライン
南房総での朝ライドは気持ちの良い時間。朝にこそ感じれる日差しと風と海の匂い。
そんな南房総で有名な道の名前があります。
それが「南房総フラワーライン」ですね。楽しみにしていた南房総フラワーラインには所々に菜の花が咲いておりました。
また、海も綺麗に見える道がほとんどで、のんびりとした時間を過ごすのに最適。
最高のサイクリングコースです。
旅の情報を聞く!「千の光」
休憩タイムにカフェに入りました。
たまたま通りがかりに見つけた「千の光」。
温かいカフェオレを注文。
海の景色が綺麗に見えるカフェで、海を眺めつつゆっくりコーヒーを飲むことができました。
店主のおじさんが凄く気さくな方で、色々旅の情報を教えてくれます。
たかにぃ「この辺でランチをするならどこがいいですかね?」
店主「ウツボ丼なんてどうかな?相浜亭って定食屋で食べれるんだけど、ここでしか食べられないよ〜!」
と、相浜亭をおすすめされました。
"ここでしか食べられない"という強烈なワードで即座に相浜亭に行くことに決めました。
その後も店主と話していて、南房総の歴史を聞きました。
南房総は2019年の大きな台風の災害が大きく出ていて、その爪痕は今も生々しく残っているんですね。更にコロナの影響もあるので「観光客は本当に減った。」とのことでした。
「こんなに素晴らしい自然と人の温もりのある場所なのに、もったいない!」心から私はそう思いました。今度は私から皆さんへ伝えなくてはいけませんね。
南房総の道
私は観光も好きだけど、それよりも更に好きなのは「その場所にしかない道」です。
一日目はどちらかと言うと街がメインだったサイクリングロードでしたが、今回は海や花や砂浜なんです。
南房総の南西エリアは自転車で走っていて本当に暇しない、とてもバリエーション豊かな道でした。南房総の自然をそのまま残していて、その表情の移り変わりを見ているのが楽しい。走っててこんなに気持ちの良いサイクリングコースはそうそう無いだろうと思いました。
因みに、今回は閉鎖していましたが「アロハガーデン館山」も絶対に行くべきですね。とても楽しい休憩タイムになるはずです。
ウツボ丼を食べる!「相浜亭」
そして千の風の店主に教えてもらった「相浜亭」に到着。
人気なお店のようで、お客さんでいっぱいでした。
私が頼んだのはもちろん「ウツボ丼」!
油が乗った白身のお魚。めちゃめちゃ美味しかったです。
強風に襲われる
南房総の風の強さは半端じゃないです。
この日は風がだんだんと強まり、自転車での走行も押されて引かれの状況でした。もはや笑えてくるレベルです。
根本キャンプ場の跡地付近の道路では砂が大幅にはみ出していて、国道が砂に覆われていました。
走行注意です!
南房総最南端!「野島埼」
南房総最南端の地のシンボル!「野島埼灯台」が見えてきました!
恐ろしい強風で最南端に到達するのに骨が折れましたが、なんとか写真に収めました。
南房総一周の旅に野島埼を省くわけにはいきません。
和田浦エリア
くじらのお土産「くじらのたれ」
本日のキャンプ地がある和田浦エリアに近づくにつれて、クジラの文字が書いてある看板やお店も多くなってきます。
私が選んだのはその中でも最も印象的だった「くじらのたれ」。
これがくじらのたれ。
「どうやって食べるんですか?」と聞いたところ、「火で炙って食べるんですよ!」とのこと。
「これはキャンプ向きだ。買おう。」
街中の絶景キャンプ地!「UMIKAZE」
和田浦の民家の合間を走っていく。
本日のキャンプ地となる、「UMIKAZE」にたどり着きました。
ワイルドな道を通ります。
ソロキャンプサイト5区画の小さなキャンプ場ですが、雰囲気が良く、何と言ってもワイルド。私好みです。
和田浦駅から徒歩でも15分の場所なのにこんなキャンプ場があるとは、驚きです。
見どころの1つがキャンプ場の管理棟の前に広場。そこからの眺めが本当に良いんです。
「こんなにアクセスのしやすいキャンプ場で広い海を見ながらお茶できるなんて!」感激しながらぼーっと海を眺めていました。
近くにあった観光スポット
くじらを食べる!「笑福」
和田浦は日本で唯一4つしかない捕鯨基地のある街。くじらの摂れる地域というわけです。
であれば「和田浦に来たからにはクジラを食べよう!」ってことでキャンプ場の管理人におすすめされた「笑福」に来ました。
店内に入るなり、カウンターに座って南房総でおすすめの日本酒「腰古井」の熱燗を頂きます。
あ〜これはたまりませんね。身体が温まります。
頼んだのはおすすめされた2000円のコースだったのですが、「こんなに出るの!?」というくらいたくさんの品数。
「刺し身の盛り合わせ」「クロダイの味噌に」「鯨の南蛮」「お寿司7点盛り」どれも腰古井との相性抜群。上品な味わいで満足度は120%ありました。
店主がキャンプ好きだったので、キャンプトークに華を咲かせて楽しいお食事になりました。
キャンプ場に戻ってからは広場のファイヤーピットで焚き火。
管理人さんと身の上話で盛り上がりました。
これでDAY2は終わり。
人との出会いと、その土地の方のおすすめするご飯で心もお腹も満たされた旅になりました。
テントに入った後は撮った写真を見返して「贅沢な旅をしているな〜。」としみじみ。この日は就寝しました。
南房総一周の旅 DAY3
朝、起きなきゃいけない予感がして飛び起きました。
空を見て、「ハッ!」と気付いて管理棟まで駆け上がる。
すると、そこには朝日が差し込んでいる瞬間が見ることができました。
「おはようございます。すごいですね。」と既に起きていた管理人に話しかける。「そうなんです。素敵でしょう。」
この日はちょっと急いでお片付け。
旅の最終日でフェリーの最終便の時刻も決まっているので、早々とテントの撤収を済ませます。
「必ずまた来ます!」と最後に管理人さんとのご挨拶。
2020年12月にオープンしている「UMIKAZE」、これからの盛り上がりが楽しみですね。
鴨川エリア
鴨川に自転車を走らせていると、海があまりにも気持ちよさそうだったので、ちょっと海に寄り道してみる。
穏やかな海と温かい日差しで今日も既に良い一日でした。
お風呂に入る「江澤館」
UMIKAZEのキャンプ場の管理人に教えてもらったお風呂屋さんがありました。
「江澤館」という温泉で「安くて趣のあるお風呂屋ですよ!」とのこと。
なるほど、もう道からして趣のあるローカルロードですね。
そして「江澤館」に到着。
お風呂は本当に昔ながらの雰囲気の良い旅館の中にあるお風呂でした。めちゃめちゃ気持ちよかったです。
江澤館では昔は絵かきの方がたくさん来られたようで、この辺の地域を描くために何ヶ月も宿泊されてたそうです。
お蕎麦を食べよう!「まるよ」
「そろそろ海鮮モノも飽きたなぁ〜」ってことで、蕎麦屋さん「まるよ」。
ざる蕎麦のミニ天丼セットです。
美味しい蕎麦屋でした。
ここからは山に向かいます。
山サイクリングに「大山千枚田」
南房総一周の面白いポイントは「海だけでなく、山も感じれる」ことですね。
鴨川から、金谷に向かう途中、鴨川の観光スポットである「大山千枚田」に寄り道することができます。
起伏の少ない南房総とは知っていましたが、流石に海沿いの道とは違いますね。
ゆっくりゆっくり登っていきます。
千枚田に到着しました!
あたり一面綺麗に並ぶ棚田はちょっと緑に色付いていて春になったのだと知らせてくれます。
山の古民家カフェ
どうしても行きたいカフェがあったのでまたまた寄り道。
「夜麦」という古民家のカフェです。
鋸南エリア
道の駅「保田小学校」
南房総一周達成!
そして金谷港に到着!南房総一周達成です!
まとめ
距離的にはそんなに長距離ではないので、荷物が無くて自転車の訓練をしてる人なら多分1日で一周できてしまうでしょう。また、車ならスイスイ観光地も回れますよね。
でも、私は敢えて自転車でキャンプをしながら2泊3日、のんびり旅をすることを皆さんにおすすめしたいと思います。「旅」であることに意味があると思うからです。
その土地の空気感、地域性、道、人々。それってやっぱり旅をした方が接する機会は多いし、三日間という期間は大切で、できるだけ長く濃密に接していないと自分自身がその土地に馴染むことは難しいと思います。
「南房総を2泊3日のキャンプで自転車で一周する旅」というのはスタートとゴールがはっきりしている上に、道も面白く、ご飯もお風呂もある。
凄くないですか?